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2018.03.06 プロジェクト 産学連携プロジェクトの研究報告会を開催

近年の減らないエスカレーター乗降時の重大事故やマナー違反などを背景に、昨年4月より、芝浦工業大学と 産学連携プロジェクトとして推し奨めていた、「安全で快適な利用環境を提供するエスカレータ—グラフィックスの研究」 (芝浦工業大学 デザイン工学部 橋田研究室)の最終研究報告会が、2月15日弊社会議室にて行われました。

実証実験は、田町駅近接の港区の施設「みなとパーク芝浦」のエスカレーターを使って行われ、 まず最初に、何もない状態でのエスカレーター乗降時の利用者の行動観察から始まりました。 次に複数の考案デザインを施した手すりとステップライザ—(乗降部と蹴込部)にグラフィックスを施工。 合計3回、約1年間に渡る実証実験で、異なるデザインや掲出間隔等々を変えながらデータ収集していき、 徐々にグラフィックスの内容とその効果をブラッシュアップさせていくものです。

結果、ふさわしいデザインを施す事でエスカレーター乗降時の安全性向上に大きな効果が認められました。 一方、施すデザインにより、子供から高齢者までの年齢層や男女別の受け入れやすさがあるなど、 デザインの見栄えや実施方法などの違いにより、その効果にも差がある事も判明しました。

何かしらのふさわしいデザインを施す事で、清潔で華やかな環境を創出し、また楽しい雰囲気を作り出すことで、 手すりにつかまる人が増え、エスカレーターの安全利用に寄与・貢献できる事が証明された結果となりました。