課題の解決から取り組み、過酷な使用環境下でのラッピングを実現

新しい「価値」を生み出してきた注目事例紹介:日の丸自動車興業株式会社 様

入念な準備と高い施工技術で成功させた水中という未体験ゾーンでのバスラッピング

お客様がやりたいこと、実現したいこと

日の丸自動車興業株式会社様(以下敬称略)は貸切バスや定期観光バス事業を運営している企業です。よく知られているのはオープントップ(屋根なし)の2階建てバス。これを使った定期観光バスは近年、外国人観光客などの人気を集めています。このバスはプロスポーツチームの優勝パレードなどにも利用されます。AMSと日の丸自動車興業との取引も、オープントップバスにスポーツチームの優勝パレードのためのバスラッピングの依頼をいただいたことから始まりました。

日の丸自動車興業は、お台場や横浜で水陸両用バス「スカイダック(SKY Duck)」の運行もしています。このバスはタイヤを回転させるエンジンとスクリューを回転させるエンジンの二つのエンジンを搭載し、水に浮かぶ構造になっています。これにより、地上からそのまま海や川に入り、移動することができます。
2021年に入り、AMSはクジラのデザインを施したスカイダックのラッピングの依頼を受けました。AMSは以前、日の丸自動車興業が映画とのタイアップ企画で行った水陸両用バスのラッピングを手がけたことがあり、その経験・スキルを買われての依頼でした。
求められたのは美しい仕上げはもちろん、長期間海中を運行してもフィルムが剥がれない安定した堅牢なラッピングです。

水の侵入を徹底的に遮断して安定した状態を保つ

AMSが水陸両用バスのラッピングの課題として検討したのは大きく次の三点です。

第一に着水時の衝撃。スカイダックは水しぶきをあげて海に入ることを魅力の一つにしています。しかしその時にかかる力でラッピングの剥がれや損傷がないようにしなくてはなりません。
第二に、広告や販促イベントのように短期間だけ利用されるのではなく、定期観光バスでの長期使用であること。当然、長く水に浸っても問題のないようにしなくてはなりません。
第三に、水が淡水でなく海水であること。使用するフィルムは海でこうした使われ方をすることを想定していませんし、海水がフィルムに与える影響もよくわかっていません。
つまりメーカーにとっても未知の部分が多く、AMSの設計・施工技術に大きく依存した案件とも言えます。

AMSでは、ボートやジェットスキーのラッピング経験者の知見も取り込み、さまざまな水中テストを行い、ラッピングを検証しました。
その中で決まった方針は、フィルムとフィルムのラップ(継ぎ目)部を極力減らすこと、ラップ部やエッジ(フィルムの端)部など、水が侵入しやすいところは透明のエッジテープやコーキング材で、徹底的に補強することでした。

使用環境に配慮、綿密に設計したパーツを熟練の技術で施工する

今回のラッピングでは、パーツ設計も極めて重要になります。
AMSでは施工、企画、それぞれのリーダーを定め、パーツ設計の段階から情報を共有して仕事を進めました。
通常、バスラッピングでは、バス進行方向に対して垂直に縦分割したパーツを使いますが、今回はバス進行方向に対して水平に横分割したパーツにしました。
これによりラップ部を少なくし、水流への抵抗を減らすことができます。
水流への意識はバスの先端部分(このバスの先端はボートのへさきのように尖っています)にも表れています。ここは水流が強くかかるため、左右のパーツの継ぎ目が中央に来るのを避け、少しずらした設計にしました。

またパーツをバスの高さや幅にぴったり合わせたサイズにすることで隙間や継ぎ目を減らし、外観の美しさもめざしました。
これまで扱ったことのない車種でもあるので、わずかな狂いもないように、事前の現地調査、計測は数回に渡って入念に行いました。
施工場所は足立区にある日の丸自動車興業の営業所内にあるバス車庫です。屋根付きでバス3台分の広さがあり、作業は日の丸自動車興業の全面的な協力により、スムーズに進みました。
パーツは横長で一つが幅10mもあるため、施工は3、4人が息を合わせて一気に行う必要があります。AMSの熟練したメンバーの技術とチームワークが発揮されました。

作業を終えて、お客様からの反響

スカイダックは現在、東京の台場、横浜のみなとみらいで運行する4台のうち3台が、AMSがラッピングを手がけたバスです。
修学旅行のコースにも取り入れられ、修学旅行生がスカイダックでの観光を終え、停留所を背景に記念撮影をするのが定番になるなど、安定した人気を得ています。

日の丸自動車興業からもこれまでに比べ、AMSの担当したバスはまったく剥がれがない、と高い評価をいただいています。
今回の案件はAMSにとって、海中という困難な使用環境下でのラッピングというチャレンジングな案件でした。
ここで示されたのは、調査や検証を含めた事前準備に十分な時間をかけ、高い品質を実現するというAMSの姿勢です。
こうした姿勢が評価され、日の丸自動車興業からは2階建てバス、オープントップバスなど数多くの依頼をいただいています。

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